身体は螺旋を描く「体育のイメージが残っていて『腕を横』と思うと真横にしてしまう」

前回の記事で「内部表現」をパソコンに例えて考えてみました。

パソコンを操作する限り、データの中身は常に変動します。

生きている限り私達の「内部表現」も日々移り変わり、他の誰かを書き換えたり誰かに書き換えられたり、様々なものの影響を受け続けています。

「楽しいことがあった」「嫌なことがあった」
それだけで心象は変化し、続いて身体も変化します。

または身体によって精神状態も変わります。

思いっきりバンザイして、少し背中も反らしてみましょう。
それだけで気分が良くなります。
脊柱、特に胸椎の伸展位は気持ちが上がるポジションです。

それだけ簡単に書き換わってしまう内部表現もあります。
(絡まってほつれない、ガンコな内部表現もあるでしょう。)

この常にゆらいでいる「内部表現」がいつもいつも自分にとってベストの状態であるかどうかを考えてみると、なかなか「Yes」と言える人は少ないのではないでしょうか。

複雑な世界に生きている私達は、知らず知らずのうちに様々な人から、メディアから、身体の置かれた状況から、書き込みを受けています。

あまり自分の心と身体にとってよろしくない書き込みは、書き換えていきたいのです。

例えば、ピラティスのセッションではアームス(腕)のポジションにこだわり、丁寧に修正していきます。

Scaption(スキャプション)という肩甲骨の角度があり、その肩甲骨角度の延長線上に腕が続きます。

「腕を横に」開く時、真横よりもやや前方30°程度に腕が来ると、解剖学的に正しく美しい腕のポジションとなります。

このことを知りそれに基づいてエクササイズをしようとしても、はじめはすぐにできなかったりします。

あるクライアントさんが「学校の体育でやっていた体操のイメージが残っていて『腕を横』と思うと真横にしてしまう」とおっしゃっていました。

(↑画像は「真上」ですが、この直線的なイメージ)

これが「書き込み」です。そのような情報が身体に記憶に書き込まれており、美しい腕のポジションが取れないのです。

でも、その方が素晴らしいのは、それを「意識に上げられた」こと。
情報を認識できれば、書き換えていけば良いのですから。

今、みなさんの周りにあるものを見渡してください。
私はパソコンの前に座っており、四角い画面があります。
その下に机があり、後ろにテレビがあり…

それらは主に直線で構成されています。

この直線というものは、人工物です。人的に加工されない限り、自然界に直線はほぼ現れません。

自然界にあるものは螺旋の形状をしているものが多くあります。

爪も、どんどん伸びていくとぐるぐる回ります。
植物の蔓も螺旋を描いて伸びていきます。


エネルギーはぐるぐると回ります。

台風も目を中心として大きなエネルギーの渦巻きです。


さらに大きく、銀河も螺旋構造です。


骨の形状も直線ではなく曲線で構成され、筋肉などの組織も螺旋状になっています。

「腕を真横にまっすぐ」その位置を取ることはできますが、負荷が少ないポジションではありません。

負荷がかかる位置でばかり動作を行っていると、いずれ怪我や機能不全につながる原因となります。

太極拳やバレエの動きが美しいのは、螺旋を描くような(自然な)、基本的に解剖学的に正しい位置を通っているからです。

どんなスポーツの動きにも回旋は多く出現し、身体を使えるアスリートもまたとても美しいです。

ただこれらは生活していれば勝手にそうなるものではなく、訓練によって獲得されていく動きです。

そこに「体育でやった直線的な動作の記憶」は邪魔になってしまうのです。
「動きは螺旋」に書き換えましょう!

エネルギーというのは空間に波及していくものです。
手で仰ぐと風が吹きますよね。
私達の身体はエネルギーを持っており、何らかの動作をすればエネルギーは波及していきます。

脚も腕も蔓のように螺旋なのです。
ぐるぐる回るほどまでの長さがないために、一見直線のように見えるだけです。
身体の延長線上に波及していくエネルギーは渦を巻いています。

その螺旋を上手く使うことができれば、身体動作も美しく自然なものに近づいていきます。

そして強度が上がります。

まっすぐな釘と、木ネジのような回しながら刺し込んでいく形状では、後者の方が抜けにくく頑丈ですよね。

脚も、地面に対して単にまっすぐよりも木ネジのように回旋しながら地面を押していく方が強度が上がり、「踏ん張る」ことができます。

腕もやってみましょう。
壮大なオーケストラを指揮しているイメージで両手を回すよう動かしてみてください。

自然で心地よい腕の動き、全身も一緒にゆらゆら動くと思います。

それと比べて腕を肩の真横、真上、真ん前などに固定してみると、不自然でこわばるような感覚を覚えます。

この螺旋のイメージが身体に入ってくると、太極拳やダンス、スポーツの動きにより臨場感が持てませんか?

気功をされている方なら、気の球を作る、練る時、自然と手や腕の動きは螺旋を描いていると思います。

私は気の球を作る時、手先だけではなく一緒に身体全体も動かします。
その方が自然に感じて、気持ち良いからです。

どんなお仕事をしていてもパソコンの前に拘束される時間は長いものです。
身体が螺旋を忘れてしまわないよう、座りながらも時々ぐにゃぐにゃと動かしてみたり、オーケストラを指揮したり、気の球を作ってみてください♪
それだけでも身体はほぐれていきますチュー

 


バレエのためのピラティスを解剖学から教える、完全パーソナルの個人スタジオ 横浜 metamorphoseを主宰しています。


横浜 ピラティス メタモルフォーゼ

運動の仕組みが分かればできる♪ 変われる! 1対1で座学からきちんと知ることができます。

横浜 ピラティス メタモルフォーゼ

完全個室パーソナル・マシンピラティス

「バレエのレッスンだけではなかなか上手にならない」等お悩みの方、機能解剖を理解したい方、バレエのために身体について学びたいみなさまを全力でサポートいたします!『極めて匿名的で無個性な、名もない身体。バレエのためのピラティスとは?』

メタモルフォーゼではピラティス専用マシン(リフォーマー、その他完備)を使い、個別カウンセリングによるお一人お一人のおからだに合わせたパーソナルセッションを提供いたします。グループピラティスでは分からなかった疑問の解決にお役立てください。

日常生活からの姿勢改善、パフォーマンスの向上、しなやかで美しいスタイルを目指します。どうぞお気軽にセッションにお越しくださいませ♪

横浜 ピラティス メタモルフォーゼ

 

ピラティス専門のブログ記事が好評をいただいており大変うれしく思います。
このブログでは日常を綴っていますが、こちらでピラティスの技術的なことがらに関する記事を書いています。

ピラティスにご興味のある方はぜひお読みください。

ポールスター・ピラティスは医療の専門家が解剖学に基づいてアレンジしたピラティスです。


PAGE TOP